writed by TAKAMIZAWA





土の魔術師たち

茨城県笠間芸術の森公園内の「陶の杜」は2002年4月にオープン。約5.6ヘクタールのアップダウンのある檜林を造成し、陶造形の展示物のある居場所を約2キロ、陶造形タイルの散策路で巡る全国、或いは世界でも類を見ない独自な「杜」です。「マジシャンクレー」(陶の魔術師)という名称で茨城県が制作した広報用の映像は、2006年にフランスのモンペリエで開かれた第5回「陶とガラスの国際映画祭」で上映される9作品の一つに選ばれて高い評価を得ました。
伊藤公象がアートプロデュースし、笠間在住の気鋭の陶芸家など29名が参加、伊藤知香の「マジシャンクレーのプラットホーム」、高見沢美穂の「黒い生体」が、また「道祖」「森の道標とベンチ」「音を奏でる陶楽器」「土の記憶より」「5つの扉と掘り出された木の実」「goron-goron-goron」「発掘された古文書」「赤い水の沢と陶の橋」「ローズマリーの爪」「陶と陽光の集合体」「千羽雀」「陶による壁ベンチ1、2」「魔術師の森の番犬の居場所」「森の生き物たち」など、遊び心を満たす園路は伊藤アトリエと笠間の窯元とのコラボレーション、陶による「襞の道すじ」です。都会からも檜林の澄んだ空気を満喫しながら散策する家族連れが多く見受けられます。

       
マジシャンクレーのプラットホーム-伊藤知香   土の記憶より-高見沢美穂
襞の道すじ







ACCESS
茨城県笠間市笠間2345 笠間芸術の森公園内
TEL.0296-77-1101

[開園時間] AM 8:30~PM 5:00